子どもの心を育むって?
小笠原こどもとかぞくのカウンセリングルームでは、子どもの心を大切に育んでいくことをとても大事に考えています。
ですが、実際に子どもの心を育みたいと思っても、
「それってどうすればいいの?」
「何歳までに何をすればいいの?」
「どんな育児書がオススメなの?」
と皆さん悩んでしまうように思います。
まず、大前提として、
ひとりひとりの子どもには個性があります。
決して同じ子どもはいないということを常に心に留めておくことが大切です。
同じ関わり方をしてもそれがどのように体験されるのかは、子どもによって異なります。
同じ親のもと、同じ環境のもとに育った兄弟姉妹でも決して、同じ子どもには育ちません。
ひとりひとりの子どもの個性豊かなユニークな心に気付いてあげること、それを見て聞いて感じて考えてあげることが大切です。
つまり、答えはないということです。
定型発達という言葉をよく耳にします。
あるいは発達課題という言葉があったりもします。
何歳までにどのくらい成長していれば良いか、何歳までに何ができている必要があるか。
当然、そういった指標のようなものは役に立ちますし、参考にしても良いものだとも思います。
ただし、そういった外的な基準・外のものさしに縛られ過ぎないことが重要です。
自分の子どもがもしその外的な基準に達していれば安心かもしれません。しかし、達していない場合があったとしたら、親や家族はとても不安に苛まれてしまいます。
基準に達していない我が子のことが急に不安に見えてしまうかもしれません。
それは子どもそのものを見ているのではなく、その基準を見ているだけかもしれません。
この事実に気付くことが大切です。
見るべきは、自分の子どもです。外の基準ではありません。
発達が遅いということが決定的に何らかの深刻な問題を意味するということではないのです。もちろん、心配になりますし、ちゃんと検査してもらったり、どこかに相談に行くことも必要な場合もあります。
でも、発達が遅い理由を自分の子どもの中に、家族の中に、環境の中に、見つけることができる場合があります。
子どもの性格や気質、きょうだいの有無やその関係性、家族構成や家庭特有のルールや価値基準、生まれ育った地域の風習や特色なども含めて、子どもの心について想像的に見つめてみましょう。
自分の子どもの個性と、それを取り巻く環境や、その中でどのように育ってきたのかというプロセスをも含んだ子どもの全体像・全体状況に向けたまなざしが必要になります。
その子どもがその子どもなりにちゃんと成長し、心を発達させていくことが大切です。
親や家族にできることは、
何をしてあげるかではなく、どのようにしてあげるかということです。
目の前のその子どもに対して、どのような気持ちで、どのように関わってあげるか。
その子どもの個性を大切にした関わりをしてあげるということです。
それがスタート地点になります。
子育てに関しては、絶対の正解はありません。
子どもひとりひとりがそれぞれにユニークな個性をもった存在なのです。
自分自身の経験や試行錯誤を通して両親が子どもに関わり続けるなかで、時に子どものことがよく分からなくなったり、自分と子どもの様々な違いに圧倒されたりしながら、その子どもの個性を理解していくのです。
子どもとの間ですったもんだしながら子どものことを理解していく経験を通して、子どもも親も成長していけているのであれば、それで問題はないのです。
それでも困ってしまう場合や助けを求めたくなる場合も当然あります。
そんな時には誰かに相談してみましょう。
子育ての相談、子どもの心の発達について相談したい方は、お気軽にご連絡ください。
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