発達障害の子どもとの関わりに「心」を忘れないことのススメ④―発達障害の子どもたちが自分をより分かっていくために―


ここでは、発達障害の子どもたちの「心」を大切にしたいという想いを綴っています。

 

発達障害の子どもたちは、

自分について、

自分の心について、

どのように感じ、考えているのでしょうか?

 

また、

自分のこと、自分の心というものに、

他者からどのように関わってもらい、分かろうとしてもらえているのでしょうか?

 

「違い」や「分からなさ」というものは時に人を不安にさせます。

 

なので、

発達障害の子どもたちが、

関わる人たちにとっての「違い」や「分からなさ」を刺激し、

自分について、自分の心について、向き合い、考えていくことよりも、

「こうしなさい」「こうすべき」等の「スタンダード」「普通」を押し付けられてしまう

という話はよく聞く話です。

 

 

自分の心というものを大切にしてもらえない発達障害の子どもたちは、

他者という存在に脅かされてしまうかもしれません。

 

だって、違いを許してもらえないわけですから。

しかも、違うのは自分の方だと押し付けられるわけですから。

 

でも、それはおかしな話です。

 

 

私は発達障害の子どもたちが自分の心を他者に大切にしてもらうことで、

自分でも自分の心を大切できるようになってほしいと思っています。

 

 

発達障害を抱える子どもたちが自分の心について向き合い、考えていくために、

自分の体験世界が他者とは異なるということにゆっくりと安全に気付いていくことがとても大切です。

 

自分が何をどう感じ考えているのか、

他者になぜ通じないのか、

分かってもらえないのか、

 

それを知っていくためには、

自分について改めて知っていくことが必要です。

 

そのためには、

自分を知ることに付き合ってくれる他者の存在が必要です。

 

 

なせか?

 

 

自分にとっては自分が生きている世界、感じ考えている世界は、当たり前の世界です。

 

何がどう人と違うのか、理解してもらえないのか、

それを知っていくことは自分とは異なる他者の存在がなければ気づくことはできません。

 

違いを知ることが、

自分という存在の輪郭や、

他者という存在の輪郭を描き出すことにつながっていきます。

 

 

発達障害の人の心理療法・カウンセリングでは、

その人が何をどう経験しているのか、感じているのか、考えているのか、

そういった様々なことを含めた、

その人自身のユニークな心を見つけ、その輪郭を描いていく手助けをしていくことになります。

心理療法・カウンセリングという守られた安心で安全な時間と空間と関係性のなかで。

 

カウンセラーは、

何かを押し付けたり、否定したりする他者ではなく、

分からないからこそ耳を傾け、眼差しを向け、一緒に考え、理解しようとする他者として、

発達障害を抱える子どもたちに関わっていきます。

 

 

発達障害の子どもとの関わりに「心」を忘れないことのススメ。

 

 

これは子どもに関わる親や家族のみならず、専門家や支援者にとっても大切なことです。

 

 

当カウンセリングルームでは、発達障害のお子さんの心理カウンセリングや心理療法を提供しています。

また、発達障害のお子さんをどう理解し、関わっていくかということに悩まれているご家族からの相談も受けています。

発達障害のお子さんのことで、ご相談したいことがある方がいましたら、是非、ご連絡ください。

 

小笠原こどもとかぞくのカウンセリングルーム【ブログ】。「発達障害の子どもとの関わりに「心」を忘れないことのススメ④―発達障害の子どもがより自分を分かっていくために」発達障害を抱える子どもたちが自分の心について向き合い、考えていくために、 自分の体験世界が他者とは異なるということにゆっくりと安全に気付いていくことがとても大切です。発達障害の子どもの心理カウンセリング。心理療法。